全国高校駅伝の留学生はいつから?ルールやずるいと批判がある理由も

 

毎年12月に行われている高校駅伝。

次の箱根駅伝の注目選手となりうる選手を見つけるという楽しみもありますし、NHKで生中継されているというところも、駅伝ファンにとってはありがたいですよね。

ところで、高校駅伝を見ていると度々目にする外国人留学生ですが、何か疑問に感じたことはありませんか?

箱根駅伝でも外国人留学生は出場していますし、特別気になることはないかもしれません。

ただ、いつから高校駅伝で外国人留学生が出場できるようになったのか、外国人留学生についてどんなルールがあるのかご存じでしょうか?

意外と質問されると明確に答えるのは難しいことがありますよね。

ということで、高校駅伝の外国人留学生に関するルールや、外国人留学生が出場するのは面白くない、ズルいのではないか、といった批判の声がある理由についても探っていきたいと思います。

 

 

高校駅伝(男子・女子)で留学生選手が走るようになったのはいつから?

 

それではまず本題に入る前に、高校駅伝についてQ&A方式で簡単にご説明してきますね。

 

高校駅伝はいつから始まったの?開催時期と場所は?

 

始まりと開催時期・場所について

 

高校駅伝の正式名称は全国高等学校駅伝競走大会

1950年に男子のみの大会として開催されたことが始まりで、1989年からは女子の大会が開催されるようになり、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の一つにもなっている大会です。

1965年までは大阪府で開催されていましたが、1966年から現在と同じ京都府京都市で開催されるようになりました。

開催時期は毎年12月、同日の午前に女子の部が、午後に男子の部がスタート

女子の部は5区間でハーフマラソンの21.0975km、男子の部は7区間でフルマラソンと同じ42.195kmをタスキを繋いで走ります。

 

高校駅伝で外国人留学生が起用されるようになったのはいつ?

 

 

高校駅伝で外国人留学生が起用されたのは1992年

 

1992年に、仙台育英高校が初めてケニア人留学生を起用しました。

そして翌年の1993年に同じく仙台育英高校が男女各2人のケニア人留学生を起用すると、男女ともに優勝。

しかし、この結果が物議をかもす原因となってしまいます。

そこで全国高等学校体育連盟は1995年、インターハイの留学生枠をチームの20%まで、高校駅伝においても外国人留学生選手のエントリーは二人まで、出場は一人のみ、といった規制を設けることとしました。

その他のルールや、なぜ外国人留学生のルールが設けられることになったのかなどについては、次の見出しで詳しく説明していきます。

 

高校駅伝の留学生選手に関するルールとは?人数制限や禁止区間がある?

 

それでは次に、高校駅伝の外国人留学生選手に関するルールについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

そもそもなぜ、外国人留学生に関するルールができたのかというと、先ほども少し触れましたが1993年に仙台育英高校が男女各2人のケニア人留学生を起用して、男子女子ともに優勝したことがきっかけ。

ケニア人は太ももを引き上げるときに働く「大腰筋(だいようきん)」が発達していて、アキレス腱も長くバネが強いと言われています。

さらにスライド(歩幅)も大きいため、ケニア人が長距離で活躍する場面が多く見られるんですね。

そこで、外国人留学生の起用については、エントリーは2名まで、出場できるのは1名まで、というルールができました。

ところが、男子の部で全区間の約1/4を占める最も長い10km区間の1区に外国人留学生選手を起用するチームが出てきたのです。

この長い区間で発生した下位チームとのタイム差がレースに大きく影響してしまい、2区以降で下位チームが追い上げることができず、1区のタイム差で勝負が決まってしまう場面もありました。

また、外国人留学生選手が1区の区間賞を獲得することが続いていたことから、全国高等学校体育連盟は2008年5月、外国人留学生選手の起用は「1区を除く区間」ということもルールに定めることにしました。

高校駅伝の外国人留学生に関するルールをまとめると次のようになります。

高校駅伝の外国人留学生に関するルール

 

・エントリーできるのは2名まで

 

・出場できるのは1名まで

 

・「1区を除く区間」で起用できる

 

高校駅伝の留学生選手がずるいとか面白くないと批判がある理由

 

それでは最後に、高校駅伝で外国人留学生選手を起用することについて批判がある理由について見ていきたいと思います。

外国人留学生選手の大きなスライドと力強い走りに賞賛の声が上がる一方で、「助っ人」ではないかという批判もありました。

出場校全てのチームに外国人留学生選手がエントリーしているわけでもないですし、ずるいと思われても仕方ないかもしれませんね。

実際に外国人留学生選手がいるチームが優勢であったり、1区以外の区間であっても外国人留学生選手が一気に追い抜いたりする場面もあり、なんだか面白くないなと感じる人も少なくないようです。

確かに、勝つために外国人留学生選手を起用しているという印象も受けるので、批判する人の気持ちも分かる気がします。

日本人選手との体格差の違いは否めませんが、お互いに切磋琢磨してチームのレベルアップに繋げていって欲しいなと思います。

 

高校駅伝の留学生まとめ

 

高校駅伝の外国人留学生について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

ルール改正を繰り返して現在に至っているわけですが、やはり外国人留学生選手を起用することでレース展開を有利に運べるというところがあるようです。

この問題を解決するのはなかなか難しいのかなと思いますが、これからも高校駅伝の動向にも注目しながら楽しんで観戦していきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。