箱根駅伝の女子版はないのですけれど、他の大学駅伝や高校駅伝にも女子の駅伝大会があります。
お正月に開催されるから見ているという、駅伝は箱根駅伝しか見ていないという方だと知らないかもしれませんね。
実は私も駅伝に興味がなかった時はそうでした。
今回はその高校駅伝の中の1つ、全国にある高校駅伝部(女子)の中の頂点を決定する全国高校女子駅伝について取り上げてみました。
まずは全国高校駅伝の女子の部について、1区間の距離やコース、1キロあたりの平均タイムなどについての基礎知識をお伝えしていきますね。
全国高校駅伝女子は何人で何区間走る?1区間の走行距離は?
本題に入る前に、全国高校駅伝について簡単にご説明していきますね。
全国高校駅伝は毎年12月に京都府京都市で開催されている大会で、午前中に女子の部、午後から男子の部が行われます。
男子は1950年から、女子は1989年から開催されているということで、全国高校駅伝の女子だけを見ると比較的歴史が浅い大会だということがお分かりいただけるのではないかと思います。
それでは早速、全国高校駅伝女子大会の区間距離などについて詳しく見ていきましょう。
全国高校駅伝女子の総距離は、ハーフマラソンと同じ21.0975km・全5区間で構成されています。
全国高校駅伝女子の1区から5区の詳細は次の通り。
全国高校駅伝女子大会の区間距離やルート | ||
区間 | 距離 | ルート |
1区 | 6㎞ | たけびしスタジアム京都~衣笠校前 |
2区 | 4.0975㎞ | 衣笠校前~烏丸鞍馬口 |
3区 | 3km | 烏丸鞍馬口~室町小学校前折返し~北大路船岡山 |
4区 | 3km | 北大路船岡山~西大路下立売 |
5区 | 5km | 西大路下立売~たけびしスタジアム京都 |
全5区間 | 総距離 総距離21.0975km |
以上の5区間を5人でタスキを繋いで走ります。
参考
男子第73回 女子第34回 全国高等学校駅伝競走大会 大会概要全国高校駅伝
全国高校駅伝女子のエース区間とは?
続いて、全国高校駅伝女子のエース区間と呼ばれている区間について簡単に説明していますね。
そもそもエース区間ってなに?と思う方もいらっしゃるかもしれないので簡単にご説明を。
駅伝の区間には距離が長いコースや距離が短いコース、平坦な道が多いコース、上り坂や下り坂があるコースなど様々あります。
その中でチームの主力であるエースが多く集まる区間をエース区間と呼んでいるんですね。
全国高校駅伝女子では1区がエース区間と呼ばれていて、出場チームのエースが多くエントリーする区間となっています。
力のある選手が集まり見応えがある区間ということもあって、別名「花の1区」とも呼ばれているんですよ。
なぜ1区がエース区間と呼ばれているのかというと、全5区の中で一番距離が長い区間ということで、長い距離でもスピードを落とさずに走れる力が必要とされているからなんです。
そのため、総合的な力を兼ね備えたエース選手を1区に起用するチームが多いというわけなんですね。
また、1区はスタート区間であることから、その後のレース展開にも重要になってくるため、責任を感じる区間でもあります。
そういったことを踏まえても、1区はエース区間と呼ぶにふさわしい区間と言えますね。
全国高校駅伝の女子の1キロの平均タイムは?
それでは最後に、全国高校駅伝女子が走る1kmの平均タイムについて見ていきましょう。
ちなみに2022年に行われた全国高校駅伝男子の1kmあたりの平均タイムは2分55秒でした。
男子と女子とでは、どのくらいのタイム差があるのでしょうか?
女子も男子と同様に2022年に行われた第34回大会の上位10チームの記録を参考に平均タイムを算出してみましたのでご覧ください。
全国高校駅伝男子大会の区間距離やルート | ||
区間 | 距離 | ルート |
1区 | 10㎞ | たけびしスタジアム京都~烏丸鞍馬口 |
2区 | 3㎞ | 烏丸鞍馬口~丸太町河原町 |
3区 | 8.1057km | 丸太町河原町~国際会館前 |
4区 | 8.0875km | 国際会館前~丸太町寺町 |
5区 | 3km | 丸太町寺町~烏丸紫明 |
全5区間 | 総距離 総距離42.195km |
1区 6km 平均 3分17秒
2区 4.0975km 平均 3分15秒
3区 3km 平均 3分20秒
4区 3km 平均 3分10秒
5区 5km 平均 3分14秒
以上より、全国高校駅伝女子の1kmあたりの平均タイムは3分15秒前後であることが分かりました。
同じ距離でもコースのアップダウンなどの違いによるタイム差がありますので、あくまでも参考程度にしていただければと思います。
高校駅伝女子距離まとめ
全国高校駅伝女子の区間の詳細や距離、簡単なルールについてご紹介してきました。
何も知らないよりは少しでも知っておいた方が応援のし甲斐もありますし、楽しく観戦することができるのではないでしょうか。
大会当日はNHKの総合テレビでも生中継されますので、ぜひチェックしてみてくださいね。