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コロナウィルスによる影響は、スポーツ界にも及んでいます。
陸上競技も例外ではなく、2020年6月20日(土)に開催を予定していた秩父宮賜杯第52回全日本大学駅伝対校選手権の関東地区推薦校選考会は中止になりました。
2020年10月11日(日)に開催を予定していた第32回出雲全日本大学選抜駅伝競走も中止。
他にも中止になった駅伝大会が多くありました。
幸いにも開催が危ぶまれていた第97回東京箱根間往復大学駅伝競走は、通常のような現地での応援は控えるようにとのお願いがありましたけれど、無事開催されました。
第98回箱根駅伝も直前まで何が起こるかはわからない状況ではありましけれど無事に開催。
第99回箱根駅伝もこのまま無事に開催されてほしいと願います。
先の見通しが立たない状況の中で、大会に関する様々なことを決定していかなければならないというのも大変なことでしょうね。
実は、過去に箱根駅伝が中止や延期になったことがありました。
ということで箱根駅伝が過去に中止や延期になったケースや理由とともに、2023年の箱根駅伝情報についてもお伝えしていきたいと思います。
箱根駅伝は過去に中止になったことがある?
それではまず、箱根駅伝が過去に中止になったことがあるの?といったことについて、見ていきたいと思います。
調べてみたところ、箱根駅伝が中止になったのは第2次世界大戦のときだけ。
箱根駅伝は毎年1月2日と3日に行われるということもあって、雪が降って中止になったことなはないの?と思う方も多いかもしれないのですが、それが一度もないのですよ。
もちろん、大会直前に大雪に見舞われたことはあるようですが、融雪剤や除雪車などで対応することで、まったく走れないといった状況にはなっていないということなんですね。
とはいっても、道路の凍結によって山下りの6区では転倒してしまう選手が出てしまったり、新幹線の運休によって中継地点にタクシーで移動した選手がスタート直前に到着するなどのハプニングはあったようです。
でも、悪天候によって箱根駅伝じたいが中止になったことはない、ということなんですよ。
では、箱根駅伝が中止になってしまった第2次世界大戦のときはどのような状況だったのでしょうか?
箱根駅伝で使用される東海道と箱根路は軍需物資の輸送に使われていたために、道路を使用する許可が下りなかったというのが、大きな理由のようです。
また、戦争中ということもあり、学生スポーツを楽しむ余裕もなかったということ。
そのような時代だったとはいえ、スポーツを楽しむ余裕がないというのはちょっと寂しい気もしますよね。
ここで簡単に、箱根駅伝が中止になった年とその理由についてまとめてみましたのでご覧ください。
箱根駅伝が中止になった年とその理由
1941年(昭和16年)
第2次世界大戦の激化により、東海道及び箱根路の使用が禁止されたために大会は中止
なお、代替駅伝として明治神宮水泳場前・青梅熊野神社間往復駅伝を1月と11月に開催されましたが、歴代大会には含められていません。
1942年(昭和17年)
戦時命令により日本学連が解体されたため中止
1944年(昭和19年)~1946年(昭和21年)
戦況激化及び終戦後の混乱による中断
以上より、箱根駅伝が過去に中止・中断されたのは、1941年、1942年、1944年、1945年、1946年の計5回となっています。
箱根駅伝は延期になったこともある?
それでは次に、箱根駅伝が過去に延期になったことはあるの?という点について見ていきたいと思います。
実は過去に1度だけ、箱根駅伝が延期になったことがあるんです。
それは、1927年(昭和2年)第8回大会のこと、大正天皇が崩御され喪に服すために箱根駅伝は1月ではなく4月に延期されました。
しかし、4月はトラック競技のシーズンインと重なるため、選手への負担が大きいという理由などから参加を辞退するチームもあり、前年度より2校少ない5校のみで実施。
実際に東京農業大学は、シーズンインに備えて猛練習をしていたために故障者が続出、不参加を余儀なくされたという記録も残っているそうですよ。
このとき優勝を飾ったのは早稲田大学で、なんと往路・復路・総合すべてで優勝をするという完全優勝を達成しています。
2023年の箱根駅伝はどうなる?
それでは最後に、今もっとも気になる2023年の箱根駅伝はどうなるのか?ということについて見ていきたいと思います。
冒頭でも少し触れましたが、2020年6月20日(土)に開催を予定していた秩父宮賜杯第52回全日本大学駅伝対校選手権の関東地区推薦校選考会は中止、書類選考に変更されました。
また、関東インカレも中止。
2020年10月11日(日)に開催を予定していた第32回出雲全日本大学選抜駅伝競走も中止。
そのような状況の中でも箱根駅伝の予選会は、コースの変更はあったものの開催され、本戦の箱根駅伝も無事開催されました。
※ 予選会のコースに関して
例年だと、陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、立川市街地を抜けてゴール地点の昭和記念公園に向かうコースになっていますが、2021年箱根駅伝予選会は、陸上自衛隊立川駐屯地の約3.3kmの周回コースに変更になりました。
大学関係者及び競技運営関係者のみで開催され、自衛隊の敷地内ということで一般客は入ることができないため、観戦できずがっかりされた箱根駅伝ファンも多かったことでしょう。
そういう状況でありながら、2021年度の箱根駅伝が無事開催されたというのは喜ばしい出来事でした。
2022年の予選会もコロナ禍の状況で昨年に引き続き、陸上自衛隊立川駐屯地内周回コースで実施されました。
2022年の箱根駅伝も無事開催されました。
こうした経緯がありますので、2023年の箱根駅伝も今のところ無事開催されるのではと思われます。
なお、こちらのページも新しい情報が入り次第更新していく予定ですが、掲載内容が最新の情報と行き違いになっている場合があります。
あからじめご了承ください。
★箱根駅伝2023に関する最新情報や、新型コロナ関連情報についての最新情報はこちらをチェックしてください。
参考 第99回東京箱根間往復大学駅伝競走関東学生陸上競技連盟公式HP
箱根駅伝の中止・延期情報まとめ
箱根駅伝の歴史における大会の中止や延期、そして2023年の箱根駅伝に関する情報についてご紹介してきました。
第2次世界大戦や大正天皇崩御といった、まさに危機的状況や緊急事態にのみ、中止や延期が適用されていたことが分かりました。
2020年度・2021年度ではコロナ禍の影響で中止になった駅伝大会もあり、通常とは違う状況の中で監督や選手たちの心労や、思うように練習ができないストレスは計り知れないと思われます。
日常生活においても自粛や規制が大分解消されてきましたけれど、以前のようにもっと自由にスポーツ観戦ができるようになることを願います。