箱根駅伝で棄権者が多いのはなぜ?理由や原因を徹底的に解説!

 

箱根駅伝には棄権者やアクシデントが付きもの、といった印象はありませんか?

大学駅伝や実業団対抗のニューイヤー駅伝などでは箱根駅伝ほどのアクシデントは見受けられず、なぜ同じ駅伝なのにこうも違うのか、疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

箱根駅伝で棄権をしてしまうと公式の記録が残らなかったり、翌年のシード権を失ってしまうので、大学にとっても避けたい事態です。

そこで、箱根駅伝で棄権者やアクシデントが多い理由や、原因や対処法について調べてみました。

 

 

箱根駅伝で棄権者やアクシデントが多いのはなぜ?その理由とは?

 

箱根駅伝は他の駅伝と違って棄権者が多い理由は、1区間の距離が長いということにあるようです。

箱根駅伝の平均区間距離は約20kmに対し、全日本大学駅伝は9区の20km以外の区間は15km以下。

実業団対抗のニューイヤー駅伝は4区の22km以外の区間は12km~15km台、出雲全日本大学選抜駅伝は6区の10.2km以外は10km以下と、箱根駅伝に比べて1区間の距離が短いことが分かります。

さらに箱根駅伝は平坦な道のりだけではなく山道を走ることもあるため、足にかかる負担が大きいという理由もあります。

ある程度の練習をしている人であれば、一般の人でも10kmを走るのは比較的楽だと言われていますから、駅伝の選手はスピードを維持したまま走り切ることも可能かもしれません。

しかし、20kmともなるとしっかりとしたトレーニングが必要になり、簡単に走り切るというわけにはいかないようなのです。

20kmという距離があるからこそ、順位の変動も起こりやすく、実力通りの結果にならないというのが見所ではありますが、その距離に選手は苦しめられるのですよね。

そして箱根駅伝で起こりうるアクシデントとしては、路面凍結により選手が転倒してしまったり、道路にはみ出した沿道の観衆を避けようとして転倒してしまうということが挙げられます。

今年1月に行われた実業団のニューイヤー駅伝では、なんと沿道からコース上に入ってきた犬を避けようとして選手が転倒、順位にも影響が出たということが起きました。

選手の走るスピードは時速約20kmと思っている以上に速いので、歩道の白線ギリギリに立っての応援は接触の可能性も高く非常に危険です。

応援は選手の力にもなりが、応援する側でも選手の走るのを妨げてしまうことがあるので、是非ともマナーを守って声援を送りましょう!

 


参考
箱根駅伝中継でも注意喚起 ペット連れに「手を離さずご観戦を」SponichiAnnex

 

箱根駅伝の棄権のルールに関して詳しくはこちら
>>>箱根駅伝での棄権に関するルールとは?
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箱根駅伝で途中棄権した原因はどういうものが多い?

 

山上りと呼ばれる5区は、標高差もあることから「低体温症」になることが多い区間です。

序盤に強い日差しを浴びてかいた汗が次第に冷えて、体温を奪われ、最終的には低体温症になることがあるのです。

加えて冷たい風も体力を消耗してしまうのです。

89回大会ではこの5区で城西大学と中央大学が、72回大会では順天堂大学が脱水症状なども重なって棄権者が出ています。

刻一刻と変化する気候に対応するのも、至難の業なので仕方ない面もあるかと思います。

その他の区間で多く見られるのは「疲労骨折」です。

近年では2014年の90回大会、花の2区で前年には12人も抜くごぼう抜きを見せた山梨学院のケニア人留学生、オムワンバ選手が疲労骨折により棄権しました。

疲労骨折はスポーツ選手全体を見ても多い症状ですが、繰り返し同じ部位に負荷がかかることで起こりやすいため、マラソンや駅伝選手に多いと言われています。

日々の練習や、オーバーワークによって足に負担をかけてしまい、その積み重ねで疲労骨折を起こしてしまうのですよね。

一般的な骨折とは違って自分では気付きにくく、違和感がある程度で、そのまま練習を続けてしまうと疲労骨折に繋がっているケースが多いようです。

 

箱根駅伝が害悪と言われる理由に関してはこちら
>>>箱根駅伝が害悪大会と言われる理由とは?
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箱根駅伝で途中棄権どうしたら無くなるのか考えてみた!

 

これらの途中棄権について、何か策はあるのでしょうか?

まず、低体温症についてはどのように対処出来るのかについて見ていきましょう。

低体温症には低血糖も大きく関わっていて、寒さでエネルギーが奪われた体はミネラルウォーターでは回復できないのですが、エネルギーの補給には糖質やナトリウムが含まれているスポーツドリンクが有効とされています。

そのためスポーツドリンクの給水や、5区に限定した衣類の提供なども必要ではないかという見方もあります。

防寒対策としてはアームウォーマーを着用するなどの対処法が取られていますが、序盤でかいた汗が体を冷やしてしまうことを考えると、レースの途中で防寒対策をした方が良いかもしれません。

ただ、走りながら着用や風の抵抗を受けやすい上着などはタイムに影響してしまいそうな気がしますね。

給水に関しては、91回大会から5区では3か所、その他の区間は2か所へ変更され、往路と復路のスタート地点となる1区と6区については選手が集団になることが多いことから、給水係との接触を避けるため従来通り給水はありません。

一方、通常のハーフマラソンの給水は4~5か所と言われており、箱根駅伝の給水回数も問題視されています。

最近ではスポーツドリンクの給水も認められているのですが、給水回数の見直しも必要なのではないかと思いました。

次に疲労骨折の対処法ですが、やはり無理な練習はしないということ、休みを設けるということも大切なようです。

トレーニングメニューの見直しや、骨に負荷がかからないような練習を取り入れるなど、工夫をするのも良いかもしれません。

本番に向けては、どうしても練習に力が入ってしまうというのも分かりますが、体は資本とも言います。

練習の成果を存分に発揮するためにも、選手の皆さんには体に負担をかけすぎないトレーニングをして欲しいですね。

 

箱根駅伝の給水のルールについて詳しくはこちら
>>>箱根駅伝の給水ルールはいつから?回数や中身も
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箱根駅伝で途中棄権が多い理由や原因まとめ

 

箱根駅伝の途中棄権に関して調べていると、5区に関しては低体温症というのが多く取り上げられていることが分かりました。

最初から厚着をしていれば良いという問題ではないのですよね。

伝統ある箱根駅伝ですが、途中棄権する選手を増やさないためにも、従来のルールに縛られることなく、柔軟に対応すべきところはあるように感じました。

全選手がベストを尽くし完走できる大会になると良いなと思います。

 

 

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