第96回大会(2020年)では初の復路優勝を飾った東海大学。
過去には箱根駅伝に40回連続出場するなど、箱根駅伝ではすっかりお馴染みの東海大学ですが、総合初優勝を達成したの意外と最近なんですよ。
箱根駅伝には出場していたものの、優勝を手にするまでの道のりはとても長かったようですね。
そこでここでは、東海大学は箱根駅伝でどのような歴史を歩んできたのか、これまでの成績や初優勝した年など気になったことをお伝えしていきます。
東海大学出身の有名選手などについてもご紹介していきますので、どうぞ最後までご覧になってみてくださいね。
箱根駅伝での東海大学の歴史や成績は?初優勝した年は?
それではまず、箱根駅伝における東海大学の歴史や、箱根駅伝の出場回数、そして箱根駅伝での成績についてご紹介していきたいと思います。
箱根駅伝における東海大学の歴史
東海大学の創立は1942年。
陸上競技部の前身となる、同好会として発足したのは1960年とのこと。
東海大学が箱根駅伝に初出場したのは第49回大会(1973年)で、気になる順位は15チーム中14位。
以降、順位の変動はありながらも、第88回大会(2012年)まで40回連続で出場するという驚異的な記録を持っているんですよ。
第81回大会(2005年)で初の往路優勝。
2011年4月から両角速監督が就任し、チームを牽引。
そして第95回大会(2019年)では念願の総合優勝を達成。
箱根駅伝常連校だったので2019年、95回大会が初めての総合優勝だったことに驚きました。
第96回大会(2020年)では初の復路優勝を飾るなど、現在では優勝争いには欠かせないチームの一つとなっていましたが、第98回大会(2022年)では11位とシード権にあと一歩届かず悔しい想いを味わっています。
しかし流石常連校、予選会を通過し第99回大会(2023年)に出場。
とはいえ残念ながら15位という結果に。
第100回記念大会予選会にも出場予定。
強い東海大学が返ってくるのか?
先ずは予選会突破が目下の目標ですね。
そのほかの箱根駅伝に関する記録は、以下をご覧ください。
東海大学 箱根駅伝の成績
東海大学 箱根駅伝の成績 | |
記 録 | 回 数 |
出場回数 | 50回 |
シード権獲得回数 | 29回 |
総合優勝回数 | 1回 |
往路優勝回数 | 1回 |
復路優勝回数 | 1回 |
区間賞獲得数 | 16回 |
※ 2023年10月現在
東海大学 箱根駅伝の今までの順位記録
東海大学 箱根駅伝の今までの順位記録 | |||
回・年 | 総合順位 | 往路順位 | 復路順位 |
99回 2023年 | 15位 | 13位 | 18位 |
98回 2022年 | 11位 | 10位 | 10位 |
97回 2021年 | 5位 | 5位 | 10位 |
96回 2020年 | 2位 | 4位 | 1位 |
95回 2019年 | 1位 | 2位 | 2位 |
94回 2018年 | 5位 | 9位 | 4位 |
93回 2017年 | 10位 | 15位 | 4位 |
92回 2016年 | 5位 | 8位 | 6位 |
91回 2015年 | 6位 | 7位 | 8位 |
90回 2014年 | 13位 | 9位 | 18位 |
89回 2013年 | 本大会に出場なし | ||
88回 2012年 | 12位 | 8位 | 18位 |
87回 2011年 | 4位 | 3位 | 8位 |
86回 2010年 | 12位 | 12位 | 12位 |
85回 2009年 | 19位 | 21位 | 19位 |
84回 2008年 | 棄権(10区)総合・復路 記録なし(往路8位) | ||
83回 2007年 | 3位 | 2位 | 4位 |
82回 2006年 | 6位 | 8位 | 4位 |
81回 2005年 | 6位 | 1位 | 12位 |
80回 2004年 | 2位 | 2位 | 4位 |
79回 2003年 | 7位 | 5位 | 13位 |
78回 2002年 | 14位 | 14位 | 13位 |
77回 2001年 | 棄権(2区)総合・往路・復路 記録なし | ||
76回 2000年 | 7位 | 2位 | 10位 |
75回 1999年 | 5位 | 3位 | 9位 |
74回 1998年 | 14位 | 11位 | 15位 |
73回 1997年 | 8位 | 7位 | 9位 |
72回 1996年 | 4位 | 3位 | 7位 |
71回 1995年 | 8位 | 11位 | 7位 |
70回 1994年 | 5位 | 10位 | 5位 |
69回 1993年 | 14位 | 15位 | 9位 |
68回 1992年 | 10位 | 11位 | 8位 |
67回 1991年 | 8位 | 12位 | 4位 |
66回 1990年 | 8位 | 10位 | 8位 |
65回 1989年 | 8位 | 8位 | 6位 |
64回 1988年 | 8位 | 11位 | 7位 |
63回 1987年 | 6位 | 8位 | 8位 |
62回 1986年 | 7位 | 8位 | 4位 |
61回 1985年 | 13位 | 9位 | 13位 |
60回 1984年 | 6位 | 2位 | 9位 |
59回 1983年 | 5位 | 5位 | 6位 |
58回 1982年 | 11位 | 11位 | 12位 |
57回 1981年 | 12位 | 10位 | 13位 |
56回 1980年 | 10位 | 8位 | 11位 |
55回 1979年 | 11位 | 9位 | 12位 |
54回 1978年 | 10位 | 12位 | 9位 |
53回 1977年 | 6位 | 5位 | 6位 |
52回 1976年 | 13位 | 15位 | 13位 |
51回 1975年 | 10位 | 12位 | 10位 |
50回 1974年 | 9位 | 6位 | 11位 |
49回 1973年 | 14位 | 15位 | 14位 |
48回 1972年 ~1回 1920年 | 本大会に出場なし |
※2023年10月現在
参考
過去の記録箱根駅伝 東京箱根間往復大学駅伝競走公式ホームページ
箱根駅伝の歴代優勝校の記録はこちら
>>>箱根駅伝 歴代優勝校の記録
[kanrenc id=”7785″]
東海大学出身の有名選手
それでは次に、東海大学出身の有名選手、そして東海大学に在学中の注目選手についてご紹介したいと思います。
東海大学出身の有名選手(佐藤悠基)
★ 佐藤 悠基(さとう ゆうき)
【経歴やどんな選手か?魅力なども】
1986年11月26日生まれ 静岡県駿東郡清水町出身。
清水南中学校、佐久長聖高校卒業。
佐藤悠基選手が陸上に出会ったのは小学生になってから。
幼稚園の頃からスイミングスクールに通っていたということですので、スポーツは得意だったのかもしれませんね。
小学校1年生から6年生まで、校内のマラソン大会でずっと優勝していたということですから、幼い頃から素質があったのですね。
そして、小学校6年生の頃から地元の陸上クラブに入り、先生の薦めで本格的に長距離を始めました。
中学校に入ってからも水泳と陸上を両立していた佐藤悠基選手でしたが、中学2年生のときに「陸上の方がいいな」と感じて、陸上だけをやるようになったということ。
そして、中学3年生のときに出場した国体男子少年B3000mでは、なんと2日連続で中学記録を大幅に更新、一躍陸上界からの注目が集まるようになりました。
高校進学の際には、九州の学校からも誘いがあったそうなのですが、少しでも地元から近いところをという思いもあって、長野県の佐久長聖高校への進学を決意。
当時、佐久長聖高校を指導していたのがのちに東海大学の監督となる両角速監督だったというのですから、これもまた縁だったのかもしれませんね。
高校3年生のときに出場したインターハイ5000mの決勝では、ケニア人留学生モグス選手に続く2位(日本人1位)で、当時の高校歴代2位のタイムも記録しています。
2005年に東海大学に入学してからも、1年目にインカレ10000mで優勝、ユニバーシアード10000mでは4位入賞、出雲駅伝でも2区区間賞を獲得してチームを優勝に導くなど、ここでは書ききれないほどの活躍ぶり。
また、箱根駅伝でも4年連続(2006年~2009年)で出場し、さらに3年連続で区間賞(区間新記録)を樹立するという素晴らしい記録を残しています。
大学を卒業後は、日清食品グループに入社。
第50回東日本実業団駅伝では2区を走り区間賞を獲得、チームの優勝に大きく貢献しました。
2020年10月31日、日清食品グループを退社、同年11月1日からSGホールディングス陸上競技部に入部してからは、選手兼アドバイザーとして活躍中です。
【箱根駅伝での成績】
第82回大会(2006年) 3区 区間賞(区間新記録)
第83回大会(2007年) 1区 区間賞(区間新記録)
第84回大会(2008年) 7区 区間賞(区間新記録)
第85回大会(2009年) 3区 区間2位
【大学卒業後の主な記録】
第95回(2011年)~第98回(2014年)日本陸上競技選手権大会 10000m 優勝
2011年世界陸上競技選手権大会 10000m 15位
2012年ロンドンオリンピック 10000m 22位
第54回東日本実業団対抗駅伝競走大会 2区 区間賞(区間新)
2021年ニューイヤー駅伝 4区 区間賞
【自己ベスト】
5000m 13分13秒60(2013年)
10000m 27分38秒25(2009年)
マラソン 2時間08分17秒(2022年)
東海大学の両角速監督について紹介
それでは最後に、東海大学の両角速監督や、東海大学陸上競技部長距離ブロックについてご紹介したいと思います。
★両角 速(もろずみ はやし) 監督について
1966年7月5日生まれ 長野県出身。
両角速監督が陸上に興味を持ち始めたのは、小学3年生のときに地元、長野県で行われたロードレースを見に行ったときに、小さい体で走る選手を見て「小さくても勝てるスポーツがあるんだ」と勇気づけられたのがきっかけなんだとか。
東海大学のOBでもある両角速監督は箱根駅伝に4年連続で出場していたということで、チームの主力選手だったことが伺えます。
大学を卒業後は、日産自動車、ダイエーなどで活躍されました。
1995年から佐久長聖高校の駅伝部の監督に就任。
さきほどご紹介した佐藤悠基さんをはじめ、佐藤清治さんや上野裕一郎さんといった日本高校記録を更新した選手の指導者としても知られています。
2011年4月には、東海大学体育学部スポーツ学科特任准教授および、東海大学陸上競技部駅伝監督に就任。
2019年4月からは、東海大学専任教員(准教授)に就任されました。
そしてここからはちょっと余談なのですが、両角速監督は少しでも選手たちが胴上げをしやすいようにとダイエットを始めたそうなんです。
すると、多いときには86kgあった体重を69kgまで減らすことに成功!
第95回大会(2019年)箱根駅伝で総合優勝に輝いた際に選手たちに胴上げされた両角速監督。
宙を舞った両角速監督は、きっと嬉しかったことでしょう。
そしてさらに、2020年1月12日に行われた第47回高根沢町元気あっぷハーフマラソン(10km・50歳以上の部)に出場すると、なんと35分40秒で2位に入賞、しかも大会新記録までマークしたんです。
指導するだけではなくて、自ら大会に出場するなんて、とってもパワフルな監督さんですよね。
東海大学陸上競技部 長距離ブロックのここに注目!
東海大学陸上競技部長距離ブロックのここに注目!という点を紹介したいと思います。
過去10年の成績を見ても安定した強さがある東海大学の陸上競技部長距離ブロックですが、その強さの秘密はどこにあるのでしょうか?
調べてみたところ、トレーニングにあるものを取り入れていることが分かりました。
そのあるものとは、「ワットバイク」というものなんですが、みなさんはご存じですか?
フィットネスバイク(エアロバイク)とは違うの?って思う方もいるかもしれませんので簡単に解説しますね。
フィットネスバイクと比べると、よりトレーニングに特化したものといった感じのもので、動作分析、測定精度、科学的トレーニングなどが可能なインドアバイクのことをいいます。
ワットバイクをどのようなときに使うのかというと、故障が多い選手に対してランニングの代わりにワットバイクを使ったトレーニングを行うということ。
足への負担を軽くしながら、かつ高い心肺負荷をかけられるワットバイクは、故障を抱えている選手にとっては効果的なトレーニングと言えそうですね。
一般的な走り込みやウエイトトレーニングなどと並行しながら、選手の身体の状態に合わせてトレーニングができる環境があるというのは、選手にとっても嬉しいことなのではないでしょうか。
参考
箱根駅伝制覇へー東海大学の挑戦 WATT CYCLING
東海大学を応援するのに参考になるサイトも紹介!
東海大学を応援するのに参考になる公式サイトやSNSもご紹介したいと思います。
公式サイトの情報が応援するのに助けになれば幸いです。
・東海大学陸上競技部(長距離ブロック)公式ホームページ
参考
大学陸上競技部長距離ブロック大学公式ホームページ
・東海大学駅伝応援サイト
参考
トップページ東海大学駅伝応援サイト
上記のページでは、PDF式の応援ガイドブックが毎年更新されていて印刷できます。
東海大学のエントリー選手の顔写真付き紹介も載せられていますので、テレビ放送前にダウンロード→印刷して見ておくと箱根駅伝観戦がより楽しめるかと思いますよ!
・X(旧Twitter)東海大学陸上競技部長距離ブロック
参考
大学陸上競技部長距離ブロック公式XX(旧Twitter)
・Facebook 東海大学陸上競技部長距離ブロック
参考
大学陸上競技部長距離ブロック公式FacebookFacebook
【箱根駅伝】東海大学まとめ
東海大学の陸上競技部長距離ブロックについて、箱根駅伝での歴史やこれまでの成績、また、注目選手などについて紹介してきました。
トレーニング方法をひとつ取っても、大学によって取り入れていつものが様々なので、とても興味深いですよね。
箱根駅伝には8年連続でシード権を獲得している東海大学。
第98回大会(2022年)では11位、第99回大会(2023年)では15位とシード落ちしてしまいましたけれど、リベンジなるか?
2024年の第100回箱根駅伝予選会も楽しみですね。