全日本大学駅伝の正式名称や出場資格&選考会とは?代表枠が変わる理由

 

毎年11月の第1日曜日に開催されている全日本大学駅伝

第55回大会となる2023年度は11月5日(日)に行われることが決まっていて、場所は名古屋の熱田神宮から三重・伊勢神宮まで8区間、全106.8kmで競われます。

大学駅伝というと箱根駅伝が有名ですが、大学駅伝を語る上で全日本大学駅伝はなくてはならない大会なんです。

また、関東の大学しか出場できない箱根駅伝とは違って、全日本大学駅伝はその名の通り全国各地区から選考された大学が出場する大会でもあるので、全国規模の大学駅伝というのも特徴です。

とはいっても、箱根駅伝と比べてしまうと全日本大学駅伝の知名度はちょっと低いかもしれません。

そこでここでは、全日本大学駅伝について、なぜ大学駅伝を語る上でなくてはならない大会なのか?

全日本大学駅伝の正式名称、そして出場資格などについて分かりやすくまとめてみましたので、ご紹介していきたいと思います。

全日本大学駅伝ってどんな大会なの?と思った方や、名前は聞いたことあるけど詳しく知らないっていう方はぜひ最後までご覧ください。

 

全日本大学駅伝2023の結果はこちら
>>>全日本大学駅伝2023の順位結果と2024年シード校一覧
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全日本大学駅伝の正式名称や歴史とは?

 

それではまず、全日本大学駅伝の正式名称と、歴史について単にご紹介していきたいと思います。

 

 

全日本大学駅伝の正式名称は?

 

全日本大学駅伝の正式名称は、

秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会ちちぶのみやしはい ぜんにほんだいがくえきでんたいこうせんしゅけんたいかい

 

 

全日本大学駅伝はどのような大会?

 

簡単に言うと、大学駅伝の日本一を決める大会です。

 

全日本大学駅伝とはどのような大会なのでしょうか?

簡単に説明しますね。

関東の大学だけが出場する箱根駅伝とは違い、シード校以外は、北は北海道、南は九州・沖縄まで日本全国の大学が各地区で予選会を行い、本戦への切符を手にします。

全日本大学駅伝に出場できるのは、前回上位8位以内のシード校の8チームと、各地域から予選会を通過した17チームと、オープン参加の日本学連選抜チーム東海学連選抜チームを合わせた27チーム

毎年11月の第1日曜日に、名古屋・熱田神宮から三重・伊勢神宮まで、全8区間の106.8kmで競います。

大学駅伝の日本一を決める大会ということもあって、「真の大学日本一決定戦」とも呼ばれているんですよ。

また、全日本大学駅伝は、箱根駅伝、出雲駅伝とともに『学生三大駅伝』と呼ばれていて、大学駅伝の中でも大きな大会の一つなんです。

同じシーズンにおいて、出雲駅伝(10月)、全日本大学駅伝(11月)、箱根駅伝(翌1月)の3大会すべて優勝することにも意味があり、いわゆる「三冠達成」を目標にしているチームも少なくありません。

 

大学三大駅伝について詳しくはこちら
>>>大学三大駅伝(学生三大駅伝)とは?簡単にまとめてみた
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全日本大学駅伝の歴史は?

 

全日本大学駅伝の第1回大会が開催されたのは、1970年3月(昭和45年)。

 

「全国の大学が出場できる、真の日本一を決める駅伝と」というコンセプトのもと、東海学生陸上競技連盟と朝日新聞名古屋本社が中心となり企画され、各地区の学連にも声をかけていき、大会が実現されました。

当時は、近鉄の線路と選手が走るコースが交差している場所があって、選手が踏み切り待ちをするシーンもあったのだとか。

現在のような形式になるまでには、いろいろな変更がありました。

1971年(昭和46年)の第2回大会から、開催日が1月の第3日曜日に変更。

1979年(昭和54年)の第10回大会からは、それまで採用されていた前後半制を廃止

1988年(昭和63年)の第20回大会(1988年)から、開催日が11月の第1日曜日に変更。

実は、テレビ朝日系列による完全生中継が始まったのも、この第20回大会から

1992年(平成4年)の第24回大会には、8区間のコースの全長が106.8kmに変更

1999年(平成11年)の第31回大会では、出場校が25校へ。

そして2018年(平成30年)に50回を迎えた記念大会では、7区間で区間距離の変更がされました。

このように見ていくと、試行錯誤をしながら歩んできたことが伺えますね。

回を重ねるごとに発展を続けてきた全日本大学駅伝は、2023年に第55回を迎えます。

 


参考
歴史全日本大学駅伝対校選手権大会HP

 

 

全日本大学駅伝の出場資格や選考会(予選会)とは?

 

それでは次に、全日本大学駅伝の出場資格や選考会(予選会)について見ていきましょう。

 

主な出場資格は次のようになっています。

 

1)各地区学連が地区ごとに決められたチーム数を日本学生陸上競技連合に推薦

 

2)前回大会の上位8位までをシード校とし、希望したチームは参加することができる。

 

 

選考会(予選会)というが出場資格でご紹介した、1)の部分になります。

この選考会は各地区学連によって、駅伝や長距離ロードレースなど様々な形で行われ、代表チームが決定されます。

(※選考方法は各学連に一任されているため、地区によって異なることがあります。)

なお、出場できるチームの代表枠として、基本枠・成績枠といったものがあるのですが、この代表枠はその年によって変動するシステムになっています。

代表枠については最後の見出しで詳しくご紹介していきますね。


参考
出場資格Wikipedia(全日本大学駅伝対校選手権大会)

それではここで、第54回大会(2022年)の出場資格についてもう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

全日本大学駅伝2023予選会について詳しくはこちら
>>>全日本大学駅伝2023予選会(地区選考会)の日程と結果!
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第55回大会の出場資格について(シード枠・基本枠・成績枠がある)

 

第55回大会(2023年)の開催日、出場資格は次の通りです。

●開催日

2023年11月5日(日曜日)
AM 8:10スタート

●出場資格

2023年度日本学生陸上競技連合普通会員

 

●シード枠(前年度大会上位8校)

・駒澤大学
・國學院大學
・青山学院大学
・順天堂大学
・創価大学
・早稲田大学
・中央大学
・東洋大学

以上8校の中で参加を希望するチーム

 

●基本枠および成績枠

・北海道地区   基本枠1
・東北地区    基本枠1
・関東地区    基本枠1+成績枠6
・北信越地区   基本枠1
・東海地区    基本枠1
・関西地区    基本枠1+成績枠3
・中国四国地区  基本枠1
・九州地区    基本枠1

 


参考
秩父宮賜杯 第 55 回全日本大学駅伝対校選手権大会 開催要項全日本大学駅伝対校選手権大会HP

 

全日本大学駅伝シード権について詳しくはこちら
>>>超初心者でも分かる全日本大学駅伝のシード権
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全日本大学駅伝の代表枠は年によって違うのはなぜ?

 

それでは最後に、全日本大学駅伝の出場代表枠がその年によって違うのはなぜなの?ということについて見ていきたいと思います。

全日本大学駅伝の代表枠を細かく見ていくと、基本枠(1)、シード枠(8)、成績枠(9)というものがあります。(※代表枠は2022年現在ものです)

式で表すと、こんな感じです。

代表枠=基本枠+シード枠+成績枠

この中の、成績枠というのが「前年度の成績により変動する方式」になっているため、その年によって代表枠が変わる可能性があるということなんですね。

それではこの成績枠というのは、いったいどのようなものなのでしょうか。

もう少し具体的に見ていきましょう。

 

 

全日本大学駅伝の成績枠とは?

 

成績枠とは、前年度大会で9位から17位のチームが属する地区学連の数に応じて出場枠が分配される仕組みです。

例えば、関西地区のチームが9位から17位の中に2チーム入っていたとします。

その場合は、翌年の全日本大学駅伝の成績枠として2枠分配されることになり、基本枠の1チームに加えて代表枠の2チーム、合計3チームが関西地区から選出することが可能になります。

ただし、1つの地区から出場できる代表枠は15チームまでと決まっているため、1つの地区で代表枠(基本枠+シード枠+成績枠)が15チームを超えた分の枠については、他の成績枠対象地区へ分配されることになります。


参考
全日本大学駅伝の出場校の決定方法を解説 順位によって変動する地区出場枠数4years

 

全日本大学駅伝成績枠について詳しくはこちら
>>>全日本大学駅伝の出場校の成績枠を分かりやすく解説!
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過去における代表枠の変遷

 

それでは参考までに、過去の代表枠はどのようになっていたのか、簡単にご紹介していきたいと思います。

・第51回大会以降

 

前年度大会で8位以内の大学にシード権を与える。

前年度大会で9位?17位のチームの所属する地区学連の数を出場枠として配分する。
(第51回大会よりシード権が前年度大会6位から8位以内に変更となったため、成績枠計も11枠から9枠に変更されました。)

 

・第45回大会から第50回大会まで

 

全国8地区に基本枠を1枠ずつ配分する。

前年度大会で6位以内の大学にシード権を与える。

前年度大会7から17位の大学の所属地区に成績枠計11枠を配分する。

同一地区から出場できる大学の数はシード校を含め最大15校とする。

 

・第22回大会から第44回大会まで

 

2枠を超える複数枠地区代表の中で最下位校が出た地区は、次の大会において出場枠を基本定数から1枠減らす制度を採用。

削減された枠は他の地区(基本的は前年に枠を削減された地区)に割り当てられる。

 


参考
(全日本大学駅伝対校選手権大会)代表枠数の変遷Wikipedia

 

 

全日本大学駅伝選手権大会まとめ

 

全日本大学駅伝について正式名称や出場資格、選考会などについてご紹介してきました。

全日本大学駅伝をあまり詳しく知らなかったという方が、ほんの少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

また、翌年に開催される箱根駅伝に出場することが決まっているチームにとっては、箱根駅伝に良い流れを引き寄せたい大事な一戦ともいえるこの全日本大学駅伝。

ぜひ箱根駅伝と合わせて注目してみてくださいね。

 

 

全日本大学駅伝についてもっと知りたい方はこちら

 

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