第95回大会(2019年)の箱根駅伝では総合で7位という成績を収め、7年振りに箱根駅伝のシード権を獲得した國學院大學。
そして2019年度の大学駅伝シーズン開幕となった出雲駅伝では初優勝を飾りました。
そんな勢いのある國學院大學ですが、箱根駅伝ではまだ優勝をしていないんです。
そこでここでは、國學院大學の箱根駅伝での出場回数や成績について、過去5年間の記録を振り返ってみたいと思います。
また、國學院大學の監督や注目選手などについてもお伝えしていきますので、箱根駅伝を観戦する際の参考にしてみてくださいね。
箱根駅伝での國學院大學の歴史や出場回数&成績は?
それではまず、箱根駅伝における國學院大學の歴史や、箱根駅伝の出場回数、そして箱根駅伝での成績についてご紹介していきたいと思います。
●箱根駅伝における國學院大學の歴史
國學院大學陸上競技部の創部は1922年。
第63回大会(1987年)の箱根駅伝予選会から名を連ねるも、箱根駅伝に初出場したのは第77回大会(2001年)で、そのときの総合順位は14位でした。
その後も予選会からの出場が多く、箱根駅伝のシード権(10位以内)を獲得したのは、第88回大会(2012年)と第95回大会(2019年)の2回のみ。
常連校や強豪校と呼ばれるチームと比べると箱根駅伝での歴史は浅いのですが、第93回大会(2017年)からは3年連続で箱根駅伝に出場していますので、これからもっと強くなる可能性を秘めているチームと言えそうです。
そのほかの細かい記録は、以下をご覧くださいね。
●出場回数:12回
●シード権獲得回数:2回
●総合優勝回数:0回
●往路優勝回数:0回
●復路優勝回数:0回
●区間賞獲得数:2回
●過去5年間の成績
91回(2015年):総合 14位・往路 19位・復路 11位
92回(2016年):出場なし
93回(2017年):総合 16位・往路 19位・復路 14位
94回(2018年):総合 14位・往路 14位・復路 14位
95回(2019年):総合 7位・往路 3位・復路 12位
國學院大學の注目選手は?
それでは次に、國學院大學の注目選手についてご紹介したいと思います。
●土方 英和(ひじかた ひでかず)
1997年6月27日生まれ 静岡県出身
埼玉栄高校卒業
マラソンをはじめたきっかけは、小学校1年生のとき。
校内のマラソン大会で2位になったことで、長距離が好きになったのだそうですよ。
サッカーや水泳などもやっていましたが、陸上が自分に一番合っていると思ったのだとか。
千葉県の新松戸南中学卒業後は、埼玉県内でもスポーツ強豪校として有名な埼玉栄高校に進学。
現在は國學院大學に在籍していることを考えると、陸上一筋で歩んできたことが伺えますね。
●今までの成績(自己ベスト)
ハーフマラソン 1時間2分02秒
10マイル 46分50秒
10000m 28分44秒28
5000m 14分07秒25
※2019年4月6日現在のデータを元に掲載しています
●箱根駅伝での成績
第93回大会(2017年) 3区 18位
第94回大会(2018年) 4区 3位
第95回大会(2019年) 2区 10位
●どんな選手か?魅力なども
埼玉栄高校時代は、チームメイトに現在の駒澤大学の中村大聖選手や東海大学の館澤亨次選手など有力な選手がいたこともあり、故障が多かった土方英和選手は補欠に名を連ねていたものの、全国高校駅伝に出場することができませんでした。
ですが、國學院大學に入学してから、土方英和選手の持ち味が開花!
3年生の時から主将を務めているということですから、監督やチームメイトからの信頼も大きいようです。
大学4年生で迎えた2019年の関東インカレでは、男子2部のハーフマラソンで優勝、9月に行われた日本インカレ10000mでは日本人トップとなる3位という好成績を残しています。
さらに、2019年10月14日に行われた大学三大駅伝の一つである出雲駅伝では6区を走り、トップを走る駒澤大学の中村大聖選手を抜いて1着でゴールし、國學院大學に初優勝をもたらしました。
第96回大会(2020年)の箱根駅伝での活躍も楽しみですね。
そして、2020年3月1日に行われる東京マラソンにも挑戦することが決まっていて、将来のオリンピック選手とも期待されています。
また、土方英和選手は「陸上は努力が結果に出るところが魅力」だと言います。
努力は裏切らないというひたむきさが、土方英和選手の強さの秘訣なのかもしれませんね。
國學院大學の前田康弘監督&陸上競技部ついて紹介!
それでは最後に、國學院大學の前田康弘監督や、國學院大學の陸上競技部についてご紹介したいと思います。
●前田康弘(まえだ やすひろ)監督について
1978年2月17日生まれ 千葉県千葉市出身
市立船橋高校を卒業後、駒澤大学へ進学。
恩師は駒澤大学の大八木弘明監督です。
箱根駅伝では、2、3年生ともに7区で3位、4年生では主将を務め4区で8位となり総合優勝に貢献。
また、全日本大学駅伝では、1998年、1999年で優勝し、2連覇をした経験を持っています。
駒澤大学卒業後は、富士通へ入社。
2009年8月、國學院大學陸上競技部監督に就任、現在に至ります。
●國學院大學陸上競技部について紹介!
國學院大學陸上競技部の合宿所は神奈川県川崎市にあり、二子新地駅から徒歩約5分のところに位置しています。
合宿所には寮室のほか、食堂、浴室、トレーニングルームが完備。
また、合宿所から30分ほどのところにはたまプラーザグランドが、そして合宿所から5分程度のところにはロードに最適な多摩川河川敷があります。
さらに、多摩川を越えた向こう側には全面が芝公園になっている砧公園があり、アップダウンを利用したクロスカントリーなどの練習を行うことが可能。
練習環境も優れていると言えそうですね。
そして、國學院大學陸上競技部に欠かせないのが、2018年に母校に戻ってきた山口祥太コーチです。
箱根駅伝では3年連続で出場した主要メンバーであり、富士通でも10年間に渡って競技生活を続けてきた実績のある頼れる存在です。
選手と同じ寮で生活をしていて、生活面での指導のほか、競技面においては前田康弘監督の意見を選手に伝える役割を担っています。
OBであるということも、選手たちにとっては親近感や安心感もあって接しやすいかもしれませんね。
國學院大學陸上競技部の歴史は浅く、前田康弘監督は41歳、山口祥太コーチは34歳ということで、全体から見ても若いチームではありますが、確実に強さが増してきているチームでもあります。
國學院大學陸上競技部が目指すのは箱根駅伝往路優勝。
出雲駅伝優勝の波に乗って、箱根駅伝の往路を制覇できるのでしょうか?
その行方に注目です!
●國學院大學を応援するのに参考になるサイトも紹介!
・國學院大學陸上競技部公式HP
参考 トップページ國學院大學陸上競技部公式HP
・國學院大學 Twitter
参考 駒大スポーツ陸上班Twitter
【箱根駅伝】國學院大學まとめ
國學院大學陸上競技部について、箱根駅伝での歴史や記録、そして監督や練習環境などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
箱根駅伝での歴史は浅い國學院大學ですが、主将の土方英和選手をはじめ、現大学界最強ランナーとの呼び名が高い浦野雄平選手(4年)や、藤木宏太選手(2年)など、インカレでの個人成績を伸ばしている選手が揃っています。
青山学院大学や東海大学、東洋大学といった最強チームにどこまで詰め寄ることができるでしょうか。
第96回大会(2020年)の箱根駅伝は、國學院大學のレース展開に注目したいと思います。