大学三大駅伝の一つである箱根駅伝は、お正月の1月2日と3日の2日間に渡って全国ネットで放送されることから、多くのファンに支持されている大会でもあります。
そんな人気のある箱根駅伝ですが、外国人留学生が走っているのを観ることがありますよね?
外国人留学生選手は主にケニア出身の選手が多く、その足の速さはチームの原動力として欠かせない存在である一方、外国人留学生に対する非難の声も少なくないよう。
どのような非難の声があるのでしょうか?
また、箱根駅伝には外国人留学生選手が走るためのルールはあるの?と思う方のために、ここでは箱根駅伝の外国人留学生に関するルールや非難の声についてまとめてみました。
そしてさらに、過去に活躍した外国人留学生選手についてもご紹介しますね。
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【超初心者】箱根駅伝の外国人留学生のルールとは?
箱根駅伝の外国人選手に関するルールや制限とは?
それではまず、箱根駅伝の外国人留学生に関するルールについて見ていきたいと思います。
箱根駅伝に外国人留学生が初めて出場したのは、第65回箱根駅伝(1989年)、山梨学院大学のメンバーとしてエントリーされたのがケニア出身のジョセフ・オツオリ選手とケネディ・イセナ選手でした。
なかでも、2区を任されたジョセフ・オツオリ選手は序盤からハイペースで飛ばし、エースが集まる花の2区と呼ばれる区間であるにも関わらず7人抜きを達成。
以来、何人もの選手を一気に抜く、「ごぼう抜き」というのも箱根駅伝の見所の一つと言われるようになりました。
第65回箱根駅伝(1989年)では、山梨学院大学から2名の外国人留学生が出場しましたが、現在の外国人留学生の出場枠はどのようになっているのでしょうか。
箱根駅伝のエントリーに関するルールと合わせて見ていきましょう。
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箱根駅伝 外国人留学生に関するルール
毎年10月に行われる箱根駅伝の予選会を経て、箱根駅伝に出場する大学が決定したあと、まず各チーム16名の選手が選出され発表。
そして12月29日、箱根駅伝の本戦に出場する10名が発表され、残りの6名は補欠選手としてチームに残ります。
ここで気になるのが、外国人留学生の出場枠ですよね。
さきほどご紹介した第65回箱根駅伝(1989年)の山梨学院が起用した外国人留学生の活躍などもあり、その他の強豪校と呼ばれる大学でも外国人留学生を起用することが増えてきました。
しかし、箱根駅伝に出場する選手が外国人留学生ばかりになるのでは?という危機感から、関東学生陸上競技連盟は2006年に次のような外国人留学生に関するルールを設けました。
1.外国人留学生のエントリーは2名まで
2.本戦に出場できるのは1名まで
つまり、外国人留学生については、最初にエントリーされる16名のうち2名まで、本戦に出場する10名のうち1名まで起用できるということ。
ですが、外国人留学生を起用する区間の規定はなく、1区から10区のどこを走っても良いようです。
参考 東京箱根間往復大学駅伝競走 チームエントリーと区間エントリーWikipedia
※補足情報
ニューイヤー駅伝では、外国人選手の起用は1名
、外国人選手が出走できるのは2区のみ
と競技規定で決められています。
(駅伝の大会によって細かなルールに違いがあるのですね。)
編成は同一企業の単独チームとし、監督1名、競技者12名、計13名以内とする。
但し、外国人競技者は、1チーム1名以内とする。
※2区:インターナショナル区間(外国人選手走行可能区間)
箱根駅伝の外国人留学生選手の出場に非難の声がある理由とは?
それでは次に、箱根駅伝で外国人留学生が出場することで、どんな非難の声があるのか?ということについて見ていきたいと思います。
箱根駅伝 外国人留学生に対する非難の声
- 外国人留学生に頼りすぎ
- 外国人留学生を起用して大学を宣伝している
- 生まれ持った才能や恵まれた体格が日本人選手と違い過ぎる
- 駅伝は日本人だけで競うべきではないか
元々、日本人とは違って身体能力が高い外国人留学生を起用するのはズルいのでは?という思う方が多いのかもしれませんね。
しかし、非難の声ばかりではないんです。
次のような賛成意見もありました。
箱根駅伝 外国人留学生に対する賛成意見
- ルールで決められているのだから気にならない
- 日本人選手のレベルアップに繋がる
- 彼らも日本の学生なのだから反対する方がおかしい
など、今のところは1名しか起用できないのだから、強い選手と走ることで日本人選手も刺激がもらえるという相乗効果もある、問題ないのでは?と思う方もいるようですね。
確かに、外国人留学生ばかりになってしまっては、日本の大学の駅伝レースなのに、、、と思うのも分かりますが、現状のルールに沿っていれば私もアリかなと思います。
しかし、山梨学院大学が外国人留学生を起用した当初は、「黒人を使うな!」という罵声を浴びたり、批判的な手紙が大学に送られてきたこともあったそう。
そしてこの外国人留学生の起用については箱根駅伝だけではなく、高校駅伝や実業団のニューイヤー駅伝などでもケニア出身選手の活躍が目立つことから、たびたび問題視されているというのが現状のようです。
箱根駅伝で過去に活躍した外国人選手は?
それでは最後に、箱根駅伝で過去に活躍した外国人留学生選手をご紹介していきます。
箱根駅伝 過去に活躍した外国人留学生
●ジョセフ・オツオリ(ケニア)
山梨学院大学:1988年4月~1992年3月在籍
第65回箱根駅伝(1989年)
2区:7人抜き、区間賞
第66回箱根駅伝(1990年)
2区:区間賞
第67回箱根駅伝(1991年)
2区:区間賞
第68回箱根駅伝(1992年)
2区:区間2位
※なお、ジョセフ・オツオリさんは大学卒業後も実業団で兼任コーチを務めるなど日本で活躍していましたが、2006年8月30日、ケニアに一時帰国の際に交通事故により37歳の若さで亡くなられたということです。
●ステファン・マヤカ(真也加ステファン・ケニア)
山梨学院大学:1992年4月~1996年3月在籍
第69回箱根駅伝(1993年)
2区:区間賞
第70回箱根駅伝(1994年)
2区:区間賞、チームの優勝に貢献
第71回箱根駅伝(1995年)
2区:区間2位、チーム2連覇に貢献
第72回箱根駅伝(1996年)
2区:区間3位
●メクボ・ジョブ・モグス(ケニア)
山梨学院大学:2005年4月~2009年3月在籍
第82回箱根駅伝(2006年)
2区:区間賞
第83回箱根駅伝(2007年)
2区:区間6位
第84回箱根駅伝(2008年)
2区:区間賞
第85回箱根駅伝(2009年)
2区:区間賞
●ギタウ・ダニエル(ケニア)
日本大学:2006年4月~2010年3月在籍
第83回箱根駅伝(2007年)
3区:区間2位
第84回箱根駅伝(2008年)
2区:15人抜き、区間2位
第85回箱根駅伝(2009年)
2区:20人抜き、区間2位
第86回箱根駅伝(2010年)
2区:11人抜き、区間賞
箱根駅伝の外国人留学生選手まとめ
箱根駅伝の外国人留学生に関するルールや、外国人留学生に対する賛否の声についてまとめてみました。
外国から日本に来るということを考えると、当たり前ですが、チームメイトとのコミュニケーションや日本の生活に慣れるということも大変なことですよね。
大学を卒業してからも日本で活躍している選手がいると知って、なんだか嬉しくなりませんか?
努力をしているのは、日本人だからとか外国人だからというのは関係ないと思いますし、これからも箱根駅伝の盛り上げ役としても活躍してほしいなと思います。
箱根駅伝のルールや出場校について詳しく知りたい方はこちら
区間賞でインタビューを受けるシーン見たけど通訳を付けなければいけないの、留学生ならば授業は出ているの、何するための留学。大学も売名行為見え見えそれほど名前を知って貰いたいのなら学業で頑張んな
外人を使ってでも勝ちたいか!!
私は、外人を使っている大学の優勝さえない事を祈りながら観戦しています。
国際化という名目でとにかく勝てば良い!としか思えない。
伝統の箱根駅伝を最低にしてしまった外人使用。
最初に行った山梨学院、又今でも平然と使用している大学の指導者に考えて頂きたい。
本来の伝統ある日本の箱根駅伝に戻してほしい!
面白く感動ある駅伝に戻してほしい!
それだけです。
とんびのとんちゃんさん
貴重なご意見ありがとうございます。
月さん
貴重なご意見ありがとうございます。
補足情報ですけれど、ニューイヤー駅伝では、外国人選手の起用は1名、外国人選手が出走できるのは2区のみと競技規定で決められています。
>>TBSのHPには「外国人競技者は、1チーム1名以内とする。」と書いてありますが、「2区のみ」とはどこに書いてあるのでしょうか。
KOさん
コメント頂きありがとうございます。
TBSのHPをご覧になったとのこと、こちらでしょうか?
TBS 第66回ニューイヤー駅伝 大会概要
こちらのチーム編成で「外国人競技者は、1チーム1名以内とする」とあり、続く、その下に書かれている競技規定では、以下のように書かれています。
「(4)外国人競技者は参加申し込み時より1名以内とし、出走区間は第2区のみとする。」
今一度ご確認いただけたらと思います。
私、オツオリ選手とイセナ選手が走って居た頃、同大学に通学してました。
当時、箱根で話題になるまでは、近所ではあまり評判のいい大学ではありませんでした。
が、彼らが大学駅伝競走に於いて旋風を巻き起こしてくれたおかげで
地方の下流大学を、全国区の学校へと昇華させてくれた事は、今でも誇りです。
今でも、留学生を使ってまで勝ちたいの?と言われ続けていますけど
規定違反をしたわけでもないし、勝負の世界は【勝てば官軍】だと思っています。
youさん
コメント頂きありがとうございます。
オツオリ選手とイセナ選手が走っていた頃に通学されていたのですね!
間近に練習している姿や活躍する姿を見る機会があったこと、とても羨ましいです。
外国人留学生の参加に関しては賛否両論ありますけれど、ルールでも認められていますし、身体能力の高い選手から大きな刺激を受けられるのはプラスになっていると思います。
「ルールがあるなら」は理由のならないと思います。努力を放棄し留学生を出しちゃった大学があったので、それに対応しただけで、「出しても良い根拠」ではないでしょう。ズルをした最初の大学の罪は重い。国際大会ではないのです、更に留学生ですらない。何故走っているのか?ごぼう抜きをした外国人。。だから何?興ざめです
月さんへ。どこの大学も勝ちたいと思いますよ。大学の宣伝だから。私は留学生が走るのも、大して学力が無いのに、凄く偏差値の高い大学に、足の速さだけで引き抜かれて走っている子、同じことではないか?と感じます。
追記、身体能力が高いケニア選手だって、こんなに寒い国で、更に一番寒い季節に走ってる。これは並々ならない努力、練習の結果でもあります。言葉も大変!異国、異環境で頑張っている子達を差別してはいけません。世界は一つ!エールを送りましょう
学生じゃないでしょさん
貴重なご意見ありがとうございました!
はなこさん
貴重なご意見ありがとうございました!
はなこさん
貴重なご意見ありがとうございました!