【超初心者】箱根駅伝の繰り上げスタートとは?

箱根駅伝の『繰り上げスタート』ってなに?

そんな風に箱根駅伝の超初心者だと疑問に思うかもしれませんね。

繰り上げスタートはルールで決められていることなのですけれど、どういうルールなのか超初心者にもわかるようにお伝えしていきますね。

箱根駅伝の繰り上げスタートとは?

箱根駅伝のルールや専門用語について、駅伝ビギナーくんとさくきよの会話で学ぶシリーズ【超初心者でもわかる箱根駅伝】

今回は、箱根駅伝の『繰り上げスタート』について、超初心者にもわかりやすくお伝えしていきますね。

駅伝ビギナーくん

さくきよさん、繰り上げスタートって何ですか?

ああ、繰り上げ出発のルールのことね。

簡単に説明すると繰り上げスタート』というのは、先頭走者から一定時間離された場合に、前の走者が中継所に到着しなくても次の走者をスタートさせるというルールのことだよ。

中継所で、前の走者からたすきを受け取ることなく次の走者がスタートするのを観たことない?

さくきよ

駅伝ビギナーくん

あります!

あれが繰り上げスタートなんだ。

1位の選手とどのくらいの時間差ができたら繰り上げスタートになるのかは、中継所によって違うんだよ。

①往路の鶴見・戸塚中継所・・・10分

②往路の平塚・小田原の中継所・・・15分

③復路のすべての中継所・・・20分

1位の走者から遅れた時に繰り上げスタートを行う

とルールで決まっているんだよ。

さくきよ

駅伝ビギナーくん

1位の選手から10分遅れた時って、ちょっと厳しくない?

確かに厳しい気はするんだけど、箱根駅伝って一般道を利用しているでしょ。

だからそんなに長く交通規制できないという事情があるんだよね。

距離を走れば走るほど、トップとの差は開いていくから、区間によって繰り上げスタートする時間は長く設定されるんだよ。

さくきよ

駅伝ビギナーくん

確かに、車が走る主要道路を利用しているから仕方ないのは分かるよ。

でも、たすきをあとちょっとのところで繋げない場面を観ると、なんだか観ている方もつらくなるよね。

ルールとはいえ、やっぱりたすきを繋いでこその駅伝だからね。

さくきよ

駅伝ビギナーくん

あれ?

前の選手からたすきを受け取れないとしたら、次の選手のたすきはどうしているの?

次の選手は、大会本部が用意する黄色と白のストライプの専用たすきを掛けて走るんだよ。

ただ、往路のゴールの5区と復路のゴールの10区は、自分の大学のたすきをかけることができることになってるんだよ。

自分の大学のたすきでゴールを切りたい!っていう選手の思いもちゃんと汲んでくれているんじゃないかな。

さくきよ

駅伝ビギナーくん

確かに、自分の大学のたすきを掛けて最後のゴールテープは切りたいかも。

ありがたい配慮だね。

箱根駅伝の繰り上げスタートは目の前にいてもタスキを渡せないの?

駅伝ビギナーくん

さくきよさん、気になったことがあるのだけど・・・。

もし前の選手が、次の選手の目の前まで来ていたとしても、繰り上げスタートになってしまうの?

当然、そういうケースもありうるよね。

実際に、2018年1月3日の第94回箱根駅伝では、鶴見中継所直前、あと5秒というところで9区を走っていた国学院大学の選手がたすきを繋げられず、無情にも10区の選手が繰り上げスタートになってしまったことがあったんだよ。

livedoor NEWS 國學院大學、わずか5秒届かず無情の繰り上げスタート

さくきよ

駅伝ビギナーくん

5秒って・・・。

目の前にいるのにたすきを繋げられなかったのは、どちらの選手もつらかったよね。

一生忘れられないかも。

繰り上げスタートのピストルを鳴らした人もきっと、やりきれない気持ちになったと思うよ。

それでもルールはルールだから、そこはきっちりと線を引かないといけないんだよね。

私も繰り上げスタートのシーンは毎年悲しい気持ちになる。

さくきよ

駅伝ビギナーくん

ルールはルールだからね。

でも、割り切れないのが人間だよね。

でもそれだからこそ、たすきを繋げたいという強い気持ちで苦しくても、どんなにきつくても最後まで走れるのかもしれないね。

さくきよ

駅伝ビギナーくん

そうだね。

繰り上げスタートのこと、いろいろ勉強になりました。

繰り上げスタートについてもっと知りたい方はこちら
>>>箱根駅伝の繰り上げスタートとは?逆転優勝は可能?
箱根駅伝の繰り上げスタートの意味やルールとは?逆転優勝の可能性は?

繰り上げスタートについての補足情報

実は箱根駅伝には、中継所で行われる繰り上げスタートと、もう一つ復路6区で行われる『復路一斉スタート(繰り上げ一斉スタート)』があります。

どちらも繰り上げスタートという同じ言葉が使われているので、超初心者だと混合してしまいがちですけれど、それぞれ違う別のスタートのことなんですよ。

復路一斉スタート(繰り上げ一斉スタート)については、以下の記事で詳しくお伝えしていますので是非ご覧くださいね。

復路一斉スタートについて超初心者はこちら
>>>超初心者でもわかる「復路一斉スタート」
【超初心者】箱根駅伝の復路一斉スタートとは? 

箱根駅伝の繰り上げスタートのルールまとめ

駅伝ビギナーくんとさくきよの会話から、箱根駅伝の『繰り上げスタート』のルールについて理解していただけたでしょうか?

最後に、もう一度簡単に駅伝ビギナーくんにまとめてもらいました。

駅伝ビギナーくん

箱根駅伝の繰り上げスタートについて簡単にまとめると、

『繰り上げスタート』というのは、

先頭走者から一定時間離された場合に、前の走者が中継所に到着しなくても次の走者をスタートさせるというルールのこと。

往路の鶴見・戸塚中継所・・・10分

往路の平塚・小田原の中継所・・・15分

復路のすべての中継所・・・20分

1位の走者から遅れた時に繰り上げスタートを行う

分かりやすく、簡潔にまとめてくれてありがとう。

よくできました!

さくきよ

初心者はこちらで箱根駅伝のルールや基礎知識を学んでおくと、より観戦を楽しめますよ。

2 COMMENTS

高原ふみ子

10年位前から毎年お正月の楽しみにしています。
総合優勝の事、やっと解りました。有り難うございます
予選会、やっぱり関東が強かったのですね!
私は関西人なので、少し期待をしていたのですが。。。

さくきよ

高原ふみ子さん
嬉しいコメントをありがとうございます!
私自身も箱根駅伝に興味を持つようになってそこまで年数が長いわけではないので、はじめは分からないことだらけでした。
意外と調べるとそういうことなんだ!と気づかされたことも多かったので、そのことを記事にして箱根駅伝観戦が楽しくなってきました。
関東と地方のレベル差はまだまだ大きいですけれど、第100回箱根駅伝予選会での経験が少しでもこれからに繋がるといいなと思っています。

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