箱根駅伝の常連校である中央大学。
箱根駅伝に詳しい方ならご存知かもしれませんが、中央大学は箱根駅伝の出場回数がダントツなんですよね。
過去には優勝した経験もあり、シード権の常連校だった時期もありましたが、近年は予選会からの出場が多くなっている中央大学。
そんな中央大学の歴史や過去5年間の成績を振り返りつつ、第97回(2021年)箱根駅伝へ向けて注目したい選手についてもご紹介していきます。
中央大学陸上競技部についても調べてみましたので、ぜひ、最後までご覧になってみてくださいね。
箱根駅伝での中央大学の歴史や出場回数&成績は?
それではまず、箱根駅伝における中央大学の歴史や、箱根駅伝の出場回数、そして箱根駅伝での成績についてご紹介していきたいと思います。
箱根駅伝における中央大学の歴史
中央大学陸上競技部が創立されたのは1920年。
2020年でちょうど創部100周年を迎えました。
箱根駅伝では最多優勝(14回)、最多出場(93回)を誇り、常連校の名に相応しい成績を残しています。
また、1960年代には6連覇を達成し、OB選手を含めると延べ36人もの選手をオリンピックに輩出しているんです。
箱根駅伝には第2回大会(1921年)から登場し、第24回大会(1948年)で初優勝を飾ると、シード権の常連校として長期に渡り箱根駅伝の中心的存在になりました。
しかし、第89回大会(2013年)で途中棄権になってしまったことを境にシード権落ちが続くようになると、ついに第93回大会の予選会で落選、長年継続していた箱根駅伝連続出場記録が87回で途切れてしまったんですね。
第97回大会(2021年)の予選会が行われた2020年は、中央大学陸上競技部の創部100周年を迎えるということもあって、より強い気持ちでレースに臨んでいたようです。
その甲斐もあって、予選会では見事2位で通過、本戦への切符を手にしました。
再びシード権の常連校となることができるのでしょうか?
今後のチームに期待がかかります。
そのほかの細かい記録は、以下をご覧くださいね。
●出場回数: 93回
●シード権獲得回数: 51回
●総合優勝回数: 14回
●往路優勝回数: 15回
●復路優勝回数: 14回
●区間賞獲得数: 136回
●過去5年間の成績
92回(2016年):総合 12位・往路 13位・復路 12位
93回(2017年):出場なし
94回(2018年):総合 15位・往路 10位・復路 18位
95回(2019年):総合 11位・往路 12位・復路 8位
96回(2020年):総合 12位・往路 13位・復路 12位
中央大学に現在在学中の注目選手は?
それでは次に、中央大学に現在在学中の注目選手についてご紹介したいと思います。
【現在在学中の注目選手】
●吉居 大和(よしい やまと)
●経歴やどんな選手か?魅力なども
2002年2月14日生まれ 愛知県田原市出身
中学校は愛知県の田原東部中学校に通っていましたが、高校は宮城県の名門、仙台育英高校へ進学しました。
そして2020年4月、中央大学に入学。
吉居大和選手は期待の1年生なんですね。
吉居大和選手の高校時代は?というと、高校2年生のときに全国高校駅伝の1区に抜擢されるも結果は区間42位。
というのも、吉居大和選手は当時、ケガに悩まされていたのです。
高校1年生のときに大腿骨頸部を、そして高校2年生のときには右膝脛骨を疲労骨折するなど、長い間ケガとの戦いが続いて、思うような走りが出来なかったそうなんですね。
そんな吉居大和選手に転機が訪れたのは高校3年生のとき。
周囲からも「筋肉がついてきたね」と言われるようになり、体重に大きな変化はなかったもののトレーニングの成果もあって脚が太くなったことでケガをすることがなくなったのだそうです。
と同時に、それまで足りていなかったラストスパートでのスピードも出るようになり、記録も伸びるようになりました。
吉居大和選手が注目されるようになったのは、2020年7月に行われたホクレン・ディスタンスチャレンジシリーズの5000m。
深川大会(8日)では自己ベストを大幅に更新する13分38秒79でトップになると、続く千歳大会(18日)の千歳大会ではU20日本記録の13分28秒31をマークして、15年振りにU20日本人記録を塗り替えました。
そして、速さだけではなく、強さを見せつけたのは、2020年9月13日に行われた日本インカレ5000m。
2人のケニア人留学生や3年連続日本人トップの記録を目指す吉田圭太選手(青山学院大学)らを押さえて、堂々の1位を獲得!
優勝タイムは13分40秒04で、U20日本歴代9位に相当する記録なんだそうです。
すごいですよね。
また、吉居大和選手は走りだけではなく、コーチのアドバイスを聞く姿勢も丁寧なのだと言います。
人の意見て、なかなか受け入れられないものだったりしますよね。
ですが、吉居大和選手は「自分の感覚と同じくらい近くで見てくれている人の意見は、大切にしている。」と話します。
こうした精神的な心構えも、吉居大和選手の走りの成長に繋がっているようです。
大学で陸上をやるからには箱根駅伝で優勝したいという強い思いを持っている吉居大和選手。
今はまだ箱根駅伝でどの区間を任されるのか分かりませんが、何区を走るのか?というところも含めて、吉居大和選手の今後の活躍がとても楽しみですね。
●自己ベスト
1500m 3分48秒71
5000m 13分28秒31
10000m 28分35秒65
ハーフマラソン 1時間01分47秒
中央大学の藤原正和監督&陸上競技部について紹介!
それでは最後に、中央大学の藤原正和監督や、中央大学陸上競技部についてご紹介したいと思います。
● 藤原 正和(ふじわら まさかず)監督について
1981年3月6日生まれ 兵庫県神崎郡大河内町出身
西脇工業高校を卒業後、中央大学へ進学。
大学時代には箱根駅伝に4年連続で出場していて、1年生のときには5区で区間賞を、4年生のときには2区で区間賞を獲得しました。
2003年ホンダに入社。
社会人になった後も、世界陸上選手権大会男子マラソンに3度に渡り日本代表として出場を果たし、2010年の東京マラソンでは優勝を飾るなど、数々の入賞・優勝記録を持っています。
また、初マラソン日本最高記録・マラソン日本学生最高記録保持者でもあるんですよ。
2016年3月に現役引退、ホンダを退社と同時に中央大学陸上競技部監督に就任、現在に至ります。
不振が続いている中央大学を上向きに好転させることができるのでしょうか?
その手腕に注目が集まります。
中央大学陸上競技部について紹介!
中央大学陸上競技部の選手たちは2010年に完成した「東豊田寮」にて寮生活を行っています。
鉄筋コンクリート5階建ての東豊田寮には、食堂やトレーニング室はもちろんのこと、トレーナールームや学習室も完備。
大学まではバスで15分と、やや不便さも感じられますが、大学所有のバスにて移動が可能なようですので、その点では安心して利用することができそうです。
また、大学の敷地内に全天候型グラウンドとウエイトトレーニング設備もあり、申し分ない練習環境といえるでしょう。
主将の池田勘汰選手はチームメイトを厳しく縛るというより楽しく鼓舞できるタイプで、とても良い雰囲気でトレーニングができているようですよ。
ルーキー吉居大和選手を武器に、第97回大会(2021年)箱根駅伝ではどのようなレースを見せてくれるのでしょうか。
中央大学の活躍に期待が高まりますね。
中央大学を応援するのに参考になるサイトも紹介!
・中央大学陸上競技部HP
参考 トップページ中央大学陸上競技部HP
・Twitter 中央大学陸上競技部
参考 中央大学陸上競技部
・中央大学駅伝応援サイト
参考 トップページ中央大学駅伝応援サイト
【箱根駅伝】中央大学まとめ
箱根駅伝に出場する中央大学の歴史や注目する選手などについてご紹介してきました。
コロナウィルスの影響もあって、例年とは違う形で予選会が行われたものの、2位で予選会を通過した中央大学。
果たして本戦の目標である3位に、1歩でも前進することができるのでしょうか?
今現在では箱根駅伝がどのような形で行われるのかは分かっていませんが、無事に開催できるといいですよね。
ルーキー吉居大和選手の今後の活躍も非常に楽しみです。